NOTEです。
今回はアロマの協会『日本アロマ環境協会(AEAJ)』について、私見を交えて書きます。
日本アロマ環境協会は、アロマ資格業界最大手。
2017年現在の会員数は5万人を超え、認定教室・認定校は700近くあります。
日本アロマ環境協会とは

日本アロマ環境協会(AEAJ)は内閣府に公益認定された、アロマテラピー関連で唯一の公益法人。植物の香りを用いた「アロマテラピー」を通じて人々の心身の健康に寄与することを目的に、アロマテラピーの普及・調査・研究などの活動を行っています。その一環として、アロマテラピー検定をはじめとした各種資格認定による、正しい知識と技能を持った人材育成に取り組んでいます。
また、自然の香りある豊かな環境(アロマ環境)を未来につなぐため、環境カオリスタ検定や香育など、自然環境の保全・創造にむけた取り組みも推進しています。http://www.aromakankyo.or.jp/aeaj/
日本アロマ環境協会の資格の種類
アロマテラピー検定2級

- 資格保持者数:約100,000人
- 試験日:年2回(5月・11月)
- 試験会場:札幌・釧路・青森・仙台・郡山・つくば・宇都宮・前橋・さいたま・千葉・東京・横浜・新潟・金沢・甲府・松本・岐阜・静岡・名古屋・四日市・京都・大阪・神戸・奈良・松江・岡山・広島・高松・松山・福岡・長崎・熊本・鹿児島・那覇
- 受験料:6,480円
- 問題形式・問題数・試験時間:マークシート選択・55問・50分
- 合格基準:正答率80%以上
- 合格率:約90%(予想)
- 精油:イランイラン オレンジスイート ジュニパー ゼラニウム ティートゥリー ペパーミント ユーカリ ラベンダー レモン ローズマリー
- 1級と2級の合格率が90%と同程度
- 資格保持者が1級の3分の1
- 2級を取得しなくても1級が受験可能
- 上の資格を目指すなら1級を受験しなければいけない
というところから、1級のみの受験で良いでしょう。
アロマテラピー検定1級

- 資格保持者数:約270,000人
- 試験日:年2回(5月・11月)
- 試験会場:札幌・釧路・青森・仙台・郡山・つくば・宇都宮・前橋・さいたま・千葉・東京・横浜・新潟・金沢・甲府・松本・岐阜・静岡・名古屋・四日市・京都・大阪・神戸・奈良・松江・岡山・広島・高松・松山・福岡・長崎・熊本・鹿児島・那覇
- 受験料:6,480円
- 問題形式・問題数・試験時間:マークシート選択・70問・70分
- 合格基準:正答率80%以上
- 合格率:約90%(予想)
- 精油:イランイラン オレンジスイート ジュニパー ゼラニウム ティートゥリー ペパーミント ユーカリ ラベンダー レモン ローズマリー ローマンカモマイル クラリセージ グレープフルーツ マジョラム フランキンセンス(乳香) ベルガモット レモングラス ネロリ サンダルウッド ダマスクローズ ジャーマンカモマイル サイプレス ジャスミン パチュリ ブラックペパー ベチパー ベンゾイン(安息香) ミルラ(没薬) メリッサ ローズアブソリュート
上位資格を取得したいなら必須の資格です。
アロマテラピー検定1級は年会費等がかからず永久資格のため、アロマテラピーを学びたいというかた向け。
アロマテラピー検定1級に合格して初めて、アロマテラピーアドバイザーになるには3万円ほどかかることに気が付いてびっくりされる方が結構いらっしゃいます。
アロマテラピー検定1級と、アロマテラピーアドバイザーは知識量としてはほとんど差がない(アロマテラピーアドバイザー認定講習会テキストが手元にあるかないか)ですので、年会費を負担に感じる場合はアロマテラピー検定1級のままでいいでしょう。
お仕事にされるのなら、アロマテラピー検定1級の人は全国に27万人いますので差別化ができないため、きちんと入会してアロマテラピーアドバイザーまで取得されることをおすすめします。
私は入会すると年に4回届く、内容が充実した会報誌を楽しみにしています。
ネットや書籍でたくさんの情報を得ることができる時代になりましたが、業界最大手の協会が発行する会報誌の情報に勝るものはありません。
アロマテラピーアドバイザー

- 資格保持者数:約55,000人
- 試験:なし
- 認定講習会会場:年2回(8月・2月)…札幌・仙台・さいたま・千葉・東京・横浜・金沢・名古屋・京都・大阪・神戸・広島・松山・福岡・那覇 随時開講…全国の認定校および認定教室
- 認定日:年4回(3月・6月・9月・12月)
- アロマテラピーアドバイザー認定講習料(3時間) 5,140円
- 日本アロマ環境協会入会金 10,000円
- 日本アロマ環境協会会員年会費 全期(1年分)12,000円 後期(半期分)6,000円
アロマハンドセラピスト

- 資格保持者数:約2,000人
- 認定日:年4回(4月・7月・10月・1月)
- 試験:なし
アロマハンドセラピスト資格には試験はありませんが、 アロマテラピーアドバイザー資格を取得していることが条件です。
- アロマハンドセラピスト標準カリキュラム受講料(5時間) 約20,000円(スクールによって異なる)
- アロマハンドセラピスト認定登録料 5,140円
アロマブレンドデザイナーとともに、数年前に出来た新しい資格です。
アロマハンドセラピスト・アロマブレンドデザイナーはアロマテラピーアドバイザー資格保持者でなければ取得できません。
アロマテラピー検定1級の人数とアロマテラピーアドバイザー資格の人数を見てみると
270,000人ー55,000人=215,000人
協会の最大の収入源は年会費ですから、この未入会の215,000人をどうにかしてアロマテラピーアドバイザーにしたいという思いが込められている資格だと個人的には思います。
癒しの世界にしては営利主義かもしれませんが、資格が乱立している今の時代には協会を続ける経営力も大事で、日本アロマ環境協会は経営力に優れた協会だからこそ業界最大手になったといえます。
アロマハンドセラピストは認定教室ではアロマテラピーインストラクター資格だけでは開講できず、アロマテラピーインストラクター+アロマセラピスト資格を取得して開講できます。
また、アロマセラピストを取得していない、アロマテラピーインストラクターだけで認定教室を運営している私に、協会からの
「アロマテラピーインストラクターは、アロマセラピストも受講して欲しい」
という無言のプレッシャーを感じる今日この頃です。
それはさておき、コミュニケーションや介護にハンドトリートメントはとても有効ですから、おすすめの資格です。
アロマブレンドデザイナー

- 資格保持者数:約700人
- 認定日:年4回(4月・7月・10月・1月)
- 試験:なし
- 精油:イランイラン オレンジスイート ジュニパー ゼラニウム ティートゥリー ペパーミント ユーカリ ラベンダー レモン ローズマリー ローマンカモマイル クラリセージ グレープフルーツ マジョラム フランキンセンス(乳香) ベルガモット レモングラス ネロリ サンダルウッド ダマスクローズ ジャーマンカモマイル サイプレス ジャスミン パチュリ ブラックペパー ベチパー ベンゾイン(安息香) ミルラ(没薬) メリッサ ローズアブソリュート シダーウッドバージニア トンカビーンズabs. プチグレイン
アロマブレンドデザイナーも、試験はありませんが、 アロマテラピーアドバイザー資格を取得していることが条件です。
- アロマブレンドデザイナー標準カリキュラム受講料(20時間) 約70,000円(スクールによって異なる)
- アロマブレンドデザイナー認定登録料 5,140円
アロマブレンドデザイナー・・・名前が素敵ですよね!
アロマテラピー1級やアロマテラピーインストラクターで勉強する内容とは違い、『香りの種類』『香りのイメージ』『香りの強さ』『香りの持続性』などについての知識を得ることができます。
ちなみに日本アロマ環境協会のスクールには、法人の『認定校』と個人の『教室』があり、アロマブレンドデザイナーは、現在、認定校でしか開講が認められていません。
なぜなんでしょうか?
教室でもできたらいいのにな・・・と思っています。
アロマテラピーインストラクター

- 資格保持者数:約25,000人
- 試験日:年2回(3月・9月)
- 試験会場:札幌・仙台・さいたま・千葉・東京・横浜・金沢・名古屋・京都・大阪・神戸・広島・松山・福岡・那覇
- 受験料:5,140円
- 問題形式・問題数・試験時間:マークシート選択・70問・80分(※アロマセラピスト合格者は共通カリキュラムが免除になるため問題数は35問)
- 合格基準:正答率80%以上
- 合格率:約40%(予想)
- 精油:イランイラン オレンジスイート ジュニパー ゼラニウム ティートゥリー ペパーミント ユーカリ ラベンダー レモン ローズマリー ローマンカモマイル クラリセージ グレープフルーツ マジョラム フランキンセンス(乳香) ベルガモット レモングラス ネロリ サンダルウッド ダマスクローズ ジャーマンカモマイル サイプレス ジャスミン パチュリ ブラックペパー ベチパー ベンゾイン(安息香) ミルラ(没薬) メリッサ ローズアブソリュート
- アロマテラピーインストラクター講座受講料 約150,000円(※スクールによって異なる)
- アロマテラピーインストラクター受験料 5,140円
インストラクター講座には
- 『アロマテラピーインストラクター・アロマセラピスト共通カリキュラム』…精油学総論 精油学各論 アロマテラピー利用法 アロマテラピー教育
- 『インストラクター独自カリキュラム』…アロマテラピーの歴史 解剖生理学 タッチング論 ボランティア論 基材論 健康学 メンタルヘルス ホスピタリティとコミュニケーション
があり、『アロマテラピーインストラクター・アロマセラピスト共通カリキュラム』(25時間以上)は必須、『インストラクター独自カリキュラム』(23時間以上)は選択自由です。
他の協会で日本アロマ環境協会認定アロマテラピーインストラクターと同程度の資格を持っている場合または、医療系の資格を持っていらっしゃる場合は、『インストラクター独自カリキュラム』は受講不要だと個人的には思いました。
私は受験時はナード・アロマテラピー協会認定アロマ・インストラクターの一次試験(筆記)に合格した状態だったので、『インストラクター独自カリキュラム』は受講しませんでした。
勉強は、日本アロマ環境協会から送られてくる『資格マニュアル』と、参考書の『ぜんぶわかる人体解剖図』(成美堂出版)『アロマテラピー用語辞典』(AEAJ)の単語を照らし合わせて重なっているところを重点的に覚えました。
アロマセラピスト

- 資格保持者数:約10,000人
- 試験日:年2回(5月・11月)
- 試験会場: 札幌・仙台・東京・金沢・名古屋・大阪・広島・松山・福岡・那覇
- 受験料:5,140円
- 問題形式・問題数・試験時間:マークシート選択・80問・80分(※アロマインストラクター合格者は共通カリキュラムが免除になるため問題数は40問)
- 合格基準:正答率80%以上
- 合格率:約40%(予想)
- アロマセラピスト講座受講料 約300,000円(※スクールによって異なる)
- アロマセラピスト受験料 5,140円
日本アロマ環境協会の精油の推奨される濃度は1%以下です。
精油を1%以下にする主な方法は、植物油(キャリアオイル)で希釈する(薄める)という方法です。
植物油で薄めて、顔や体に塗って使うんですね。
そのため、日本アロマ環境協会のアロマセラピスト資格は、とても内容が濃いものになっています。
セラピストをお仕事にされたいかた向けの資格です。
おわりに
アロマ環境協会は、アロマの資格最大手の協会です。
推奨される精油濃度が上限1%のため、安全なアロマテラピーを実践することが可能です。
実は精油は、種類によって刺激が強いものと弱いものがあり、刺激の差がとても大きいんです。
そのため、精油についての知識がない人が適当に使うと、事故が起こる可能性が高くなります。
1%以下に使用を限定しているから、事故が起こる可能性が少ないともいえます。
私は日本アロマ環境協会の資格は
- アロマテラピー検定1級
- アロマテラピーアドバイザー
- アロマテラピーインストラクター
の3種類を取得しました。
これは、目的が『日本アロマ環境協会の認定教室を開く』ということで、教室を開くために必要最低限の資格です。
2014年11月のアロマテラピー検定1級、2015年3月にアロマテラピーインストラクター資格を取得し、2015年10月に開講申請をして12月に教室を開きました。
開校申請は4月と10月の年2回ですが、4月は申請締切より合格発表が遅かったので申請出来なかった記憶があります。
なので、最短で1年で認定教室の開講ができます。
ちなみに認定校は、法人でないと申請できないので、法人化して、アロマテラピーインストラクターを2人以上講師にして、日本アロマ環境協会に法人として入会する必要があります。
あと各コースごとに開講料も必要なので、法人化に30万円、入会に30万円、開講料その他で30万円として、認定校の開校だけなら100万円あればできます(たぶん)。
認定教室を開講した2年前は、ノートは認定校めざしていましたが、自分の目指すところと違う気がして、現在はしていません。

Thank you for reading.
NOTE