Old diary:オレンジの精油はシミになる?

NOTEです。

精油には、光毒性(光感作作用)があるものがあります。

光毒性(光感作作用)とは

光毒性(光感作作用)は、皮膚に塗ったあとに直射日光(紫外線)に当たると、ヤケドのような症状やアレルギー反応が発生し、色素沈着を起こすこと。

 100%光毒性(光感作作用)が起こるわけではありません。 

そのため、アロマテラピーでは、光毒性(光感作作用)がある精油は塗布後4~5時間は直射日光に当てないというルールがあります。

芳香浴の場合は大丈夫。

正確には、光毒性と光感作作用は少し違うのですが、フロクマリン類という芳香成分が原因というのは同じです。

フロクマリン類を含む精油

フロクマリン類を含む精油は、おもにミカン科・柑橘系ですが、他にはセリ科から採られた精油、例えばアンジェリカ・ルート(根)、アンジェリカ、シード(種子)、セロリ(全草)などがあります。

セロリ(種子)には光毒性(光感作作用)はありません。

フロクマリン類の種類は20種類ほどあり、光毒性(光感作作用)を起こすものと起こさないものがあります。

そのなかでも、ベルガモットに多く含まれる『ベルガプテン』は、もっとも大きな光毒性(光感作作用)を持つフロクマリン類の芳香分子です。

ということは、ベルガプテンを多く含む精油は光毒性(光感作作用)の危険性が高い、ということです。

参考データ(日本アロマ環境協会HPより)

オレンジ・スイート nd
グレープフルーツ 70.2
ネロリ 10.5
プチグレン nd
ベルガモット 526.0
ベルガモット(BF) 7.3
マンダリン nd
ゆず 3.1
ゆず(水蒸気蒸留法) nd
ライム 3.9
レモン 1.5
レモン(BF) nd

これは、精油1kgにベルガプテンが何mg含まれるかを表にしたものです。

『nd』は、検出されなかったという意味。

ベルガモットがダントツに多いですね。

ここには出ていませんが『オレンジ・ビター』はベルガモットを超える光毒性(光感作作用)があると言われています。オレンジ・ビターと同じ植物『Citrus aurantium.ssp.amara』の別部位から採られる『ネロリ(花)』は微量のベルガプテンを、『プチグレン(葉)』はベルガプテンをほとんど含有していないため光毒性(光感作作用)の危険はほぼないと言えます。精油の採油部位の確認が大事な一例です。

ベルガプテンは、15mg/kg(ppm)以下であれば安全(IFRA・国際香粧品香料協会基準による)なので、上記のデータでは気を付けなければいけないのは、1kgに15mlを超える『ベルガモット』『グレープフルーツ』です。

その『ベルガプテン』『グレープフルーツ』精油も、上記は精油原液のデータで、実際に使う場合は植物油などで希釈するため、極端に神経をとがらせる必要はほぼないと言えます。

ただし、環境や収穫時期によって含有量が変わりますので、ベルガプテンが含まれる精油は十分に希釈して使用しましょう。

上記の表にベルガモット(BF)・レモン(BF)とある『BF』は、『ベルガプテンフリー』の略で、ベルガプテンを人工的に取り除いている精油です。

『FCF(フロクマリンフリー)』と表示されていることもあります。

また、柑橘系精油は圧搾法で抽出されますが、水蒸気蒸留法で採油された柑橘系の精油は、ベルガプテンをほとんど含んでいないことがわかっています。

これは、水蒸気蒸留法ではフロクマリン類がほぼ抽出されないからです。

水蒸気蒸留法で作られた柑橘系の精油は、光毒性(光感作作用)の危険性がないため、皮膚塗布に向いていますが、熱を加えているため香りは良く言えば上品、悪く言えば薄くなっているため、香りを楽しみたい場合は少し多めに使うのがコツです。

柑橘系の精油を肌に塗って使う場合は、ベルガプテンを多く含む精油は十分に希釈して、日中を避けて使いましょう。

といっても、ベルガプテンを含んでいない場合も、柑橘系の精油は『モノテルペン炭化水素類』を多く含み分子量が小さいため皮膚に浸透しやすいという特徴があります。

そのため、皮膚刺激を感じるかたがいらっしゃることから、基本的に柑橘系の精油を使う場合は、希釈して使うことをおすすめします。

柑橘の香りの精油を昼に肌に付けたい場合は、フロクマリン類を含まずレモン系の香りがする『テルペン系アルデヒド類』が良いでしょう。レモングラス、リツエアクベバ(リトセア)、ユーカリ・レモン、シトロネラ・ジャワ、レモンバーム(メリッサ)、レモンバーベナ などがおすすめです。皮膚刺激がありますので、こちらも十分に希釈して使ってください。

お読みいただき、ありがとうございました。