NOTEです。
このブログで書いている試験対策も、今回を含め、残り3回です。
今回は、『アロマテラピー利用法』です。
精油は、いろんな利用方法があるのが魅力です。
他の基材と混ぜ合わせることで、スプレーやクリームなど、いろんな使い方ができます。
作ったものは、高温多湿を避け冷暗所で保管し、水が含まれるものは1~2週間、植物油が中心のものなどは1ヶ月で使い切りましょう。
希釈濃度については、身体に使う場合は1%以下、顔に使う場合は0.1~0.5%です。
精油1滴は0.05mlで、10mlに2滴で1%と覚えておくと、計算が簡単です。
基材について
精油を希釈するために使う材料を『基材』といいます。
基材は、『植物油』『水溶性の基材』『その他の基材』に分けられます。
植物油
キャリアオイル、ベースオイルとも呼ばれ、トリートメントオイルやミツロウクリームを作るときに使われます。
スイートアーモンド油
バラ科の植物の種子から採られる植物性油脂。
主要成分:オレイン酸
特徴:伸びがよく、扱いやすいため、化粧品の材料として広く用いられています。
オリーブ油
モクセイ科の植物の果実から採られる植物性油脂。
主要成分:オレイン酸
特徴:皮膚への浸透性・保湿に優れています。美容や医療の分野で広く用いられています。
マカデミアナッツ油
ヤマモガシ科の植物の種子から採られる植物性油脂。
主要成分:オレイン酸・パルミトレイン酸
特徴:皮脂に含まれるパルミトレイン酸を多く含むためスキンケア用として使用されます。
ホホバ油
ホホバ科の植物の種子から採られる植物ロウ(植物性ワックス)。
特徴:保湿効果が高く、低温で固まります。
水溶性の基材
ローションやスプレーを作る際、エタノールで希釈したものをさらに希釈するために使います。
水
精製水、蒸留水、飲料水などがあります。
芳香蒸留水
水蒸気蒸留法によって精油を作るとき、同時にできる芳香成分などがわずかに溶け込んだ蒸留水です。
その他の基材
エタノール
精油を水と混ぜる目的で使用します。
アロマテラピーでは、無水エタノール、アルコール度数の高いウォッカを使用します。
ミツロウ(ビーワックス)
ミツバチが巣を作るときに分泌する動物ロウ(動物性ワックス)。
抗菌・保湿作用があり、ミツロウクリーム、アロマキャンドルの基材として使用します。
クレイ
粘土のことで、カオリン、モンモリロナイトなどがあります。
吸収、吸着、収斂、被覆作用があり、パックなどに基材として使用します。
グリセリン
油脂のグリセリドから作られる無色透明の液体で、皮膚をやわらかくする作用があります。
水やエタノールに溶けることから、ローションの基材として使用します。
天然塩
優れた発汗作用があり、入浴剤の基材として使用します。
重曹
弱アルカリ性の性質を持つ粉末で、入浴剤の基材として使用します。
ハチミツ
保湿作用、抗炎症作用がありパック、クリーム、ローションなどの基材として使用します。
使った後は中性洗剤で洗い乾燥、または煮沸消毒やアルコール消毒をしてから乾燥させます。
アロマテラピーの利用法
芳香浴法
精油の使用量・・・1~2滴
ティッシュペーパーやハンカチ・アロマストーンなどの専用グッズ・お湯にたらして・ルームスプレー・アロマディフューザーなどの芳香拡散器などの方法があります。
精油の量は部屋の広さや香りの強さで調整します。
沐浴法
精油の使用量・・・部分浴1~3滴 全身浴1~5滴
精油を入れた湯に全身、または一部を浸ける方法です。
全身浴法、半身浴法、手浴法、足浴法などがあります。
吸入法
精油の使用量・・・1~3滴
精油を鼻や口から吸入して呼吸器系の不調を緩和する方法。
フェイシャルスチーム
精油の使用量・・・1~3滴
顔に精油成分を含んだ蒸気をあてる方法。
血行を促進し、保湿します。
湿布法
精油の使用量・・・1~3滴
温めたり冷やしたりした布を身体に置く方法です。
温湿布は慢性トラブル、冷湿布は急性トラブルに適しています。
トリートメント法
精油の使用濃度・・・全身1%以下 フェイシャル0.1~0.5%以下
精油を植物油で希釈したトリートメントオイルを肌に塗る方法です。
ありがとうございました。