NOTEです。
今回は、みつろう軟膏を作りました。
みつろう軟膏は、植物油にみつろうを入れて、熱を加えてみつろうを溶かして固める途中に精油を入れるというシンプルな方法で作ることができます。
しかし、この『熱を加えて』というのがネックとなっていて、溶けてから固まるのに時間がかかります。
固まる時間がネックになっているのですが、でも作りたい・・・
ホットプレートにお湯を張って、

沸騰させます。

みつろう軟膏の材料の分量は、
- みつろう2~4グラム
- 植物油20ml
- 精油 3滴
です。
25mlの容器に入れる量です。
植物油は、いつもスイートアーモンドオイルを使っています。
抗炎症作用があって、お肌をやわらかくして、保湿してくれます。
茶色ガラスクリーム瓶25ml容器に、みつろうを計ります。

スイートアーモンドオイルを20ml、ビーカーで計ります。

スイートアーモンドオイルは、生活の木のものだと共用のポンプをつけていないと、どばっと出ちゃうので、私は食用油を入れる容器に移し替えて使っています。
ビーカーに注いだスイートアーモンドオイルを、茶色ガラス遮光クリーム瓶に入れます。

この工程は、スイートアーモンドオイル20mlのグラム数が分かっていたら、ビーカーを使わずに直接、茶色ガラス遮光クリーム瓶に入れることができて洗い物が減ることに今、気が付きました。
クリーム容器をプラスチック製にする場合は、ビーカーに材料を入れて湯せんしてから、容器に注ぎ入れるという方法があります。
その場合は、ビーカーが熱いうちにみつろうと植物油をティッシュなどで拭き取っておかないと、あとで洗うのがたいへん。
というのが、みつろうは65度にならないと溶けないため、熱湯に浸けてみつろうを溶かして、アチチと苦しみながら洗わないといけなくなるからです。
シンクに流したときにみつろうが固まることがあり、これを私は
『みつろうの二次災害』
と呼んでいます。
洗ったスポンジにみつろうがこびりついて取れない
『みつろうの三次災害』
も発生します。
精油以外の材料を入れたら、湯せんします。

みつろうが浮かんできて、だんだん、溶けてきます。


お湯はあまり深く入れ過ぎると、沸騰した気泡がはじけて容器の中に水分が入ってしまったり、容器があたたまりすぎて材料が溶けたときに容器が熱くて指でつかむことができないことがありますので気を付けましょう。
かといって、少なすぎると、浮かんできたみつろうが65度に達することができず、いつまでたってもみつろうが溶けないという状態になります。
茶色ガラス遮光クリーム瓶の真ん中より少し下くらいの深さで、みつろうが浮き上がって溶ける気配を見せ始めたら、ガラス棒や竹串などでみつろうを植物油と混ぜて手早く溶かします。

みつろうを溶かして固まるまでの時間を計りました。

結果、常温でゆるゆるになるまで、17分でした。
溶けるまでが2~3分、クリーム状になるのが15分。
手軽にアロマクラフトをするには、もう少し、クリーム状になるまでの時間を短縮したいところです。
というわけで、もう一度溶かして、

みつろうが溶けた瞬間(65度)にお湯から引きあげ、

水を張ったボウルに入れました。

みつろうは、溶けたと思ったら溶けていなくて、肌に塗ったらツブツブになって現れることがあります。
これを、私は
『みつろうの逆襲』
と呼んでいますが、この状態になると、使い切るまでみつろうの逆襲に苦しめられるため、みつろうが固まる段階でよく混ぜておくことが重要です。

さて、クリーム状になりました。

溶けてから、固まるまでの時間は、なんと7分!
10分も、短縮しました。
触ってみると、人肌より少し温かいくらいだから、40度くらいだと思われます。
みつろうが溶けたり固まったりする65度がポイントとなりました。
みつろう軟膏に精油を3滴。

入れたのは、シミを予防してくれるセロリ精油です。
独特の香り、しかし使い続けるごとにヤミツキになる香りがほのかにただよいます。
このあと、固まるまでよくかき混ぜることで、空気を含んでやわらかいみつろう軟膏が出来上がります。

固まる過程で、よくかき混ぜるのを知らなかったときは、みつろう軟膏というのは固いものだと思い込んでいて、使うときもスパチュラがなければ爪の外側を使って、爪に入らないようにしてみつろう軟膏をこそげとっていました。
そんな話をすると、アロマクラフトをしているかたのほとんどが経験があって、
「私も私も!」
と盛り上がります。
みつろう軟膏作りは、65度がポイント。
読まれた方々が、みつろう軟膏をスピードアップして作ることができるようになったらうれしいです。

ありがとうございました。